ヒヤヒヤ、ドキドキ、戸隠山から西岳周回
2015年 10月 12日
10月10日(土)
北信五岳のひとつ戸隠山へ遠征してきました。
メンバーはSONEさん、maronnさんと私の宮城組に名古屋のSAKAさん。
戸隠神社奥社から戸隠山へ登り牧場へ降りてくる一般周回コースかと思いきや、何と、戸隠山から本院岳、西岳、第一峰経由の破線周回ルートではありませんか?
なので、一昨年の表妙義同様、ガイドの川口さんにお世話になります。
これが噂の蟻の塔渡り。大丈夫か―?
SONEさんの運転で仙台を10時に出発。戸隠神社奥社入口の駐車場で仮眠を取って(寒いのと近くに止めていた車の防犯装置の誤作動の音でほとんど眠れなかったけれど)、5時に全員集まり、奥社入口から出発です。
長い参道を歩いて奥社に到着。奥社で遠征山行の無事を祈ります。
ヘルメットを被り、ハーネスを装着していよいよスタート
登山道を歩いて行くと、紅葉の中に岩峰群が目に飛び込んできます。
で、鎖場。
難なくこなして百間長屋へ。
そして、本格的な鎖場を登ると、
本院岳がドカーンと姿を現しました。東北ではなかなか見られない迫力ある岩峰です。
急斜面の鎖場が続き、
ここを登れば、
いよいよ名物?の「蟻の塔渡り」です。
maronnさんと川口さんはアンザイレンして進みます。後ろの私もね。
アンザイレンしていると言ってもビレイポイントがあるわけでもなく、まぁ気休め?それでも高所恐怖症のオンツァンは少し安心なのですよ。
ビビリながらも蟻の塔渡りを過ごして振り返ると、SAKAさんが慎重に進んできました。
次に狭い「剣の刃渡り」を進みます。ここは左側のスタンスを利用しながら進むことが出来ました。
SONEさんが岩に跨っています。
川口さんのサポートで無事通過。
八方睨への途中で過ごした難所を振り返ります。これが一般ルートとは・・・。
八方睨に着きました。
北側にある高妻山。日本百名山です。
本院岳の右肩に白馬岳。
本院岳と西岳。
戸隠山へ向かう途中から「蟻の塔渡り」。
戸隠山で一休みして、
八方睨みへ戻り、急坂を慎重に降りて本院岳へ向かいます。
縦走路は遭対協の方々が刈り払いをしたばかりですが、外斜しており、笹竹で滑りやすいのでかなり神経を使います。
滑りやすいトラバース個所。ロープがあって助かります。
急坂は辛い。
蟻の塔渡りを何人も歩いています。まさに蟻のようです。
偽ピークにガッカリしながら本院岳に到着。
ここからは素晴らしい景色を楽しめました。
左に鹿島槍ヶ岳。右に五竜岳。そして小さく剱岳。手前はこれから向かう西岳。
東には飯縄山。
北には戸隠山の奥に黒姫山。
景色を堪能したら西岳へ向かいますが、絶壁の上を走る縦走路を見ると怖くてお尻がモゾモゾしてしまいます。
垂直キレットに来ました。
ガシガシと攀じ登り、
振り返ると本院岳とダイレクト尾根。飯縄山が一望です。
西岳到着。
次に第一峰へ。
ダイレクト尾根の紅葉が鮮やかです
アルプスの山々が一望できました。
鹿島槍ヶ岳の右隣に立山。五竜岳の右に剱岳。
剱岳の右に唐松岳。
中央に白馬鑓ヶ岳。右に白馬岳。
素晴らしい景色を堪能しながら第一峰へ向かいます。
第一峰手前の広いところで記念撮影。みなさん笑顔です。
第一峰からは下りの連続になります。あまりに多くて鎖場1,2カ所写真撮っていません。
蟻の戸渡りに来ました。こちらは楽勝です。
不帰ノ嶮と蟻の戸渡り。
今度は鎖を伝って、
上に行くとハングしているようなハシゴを登って、トラバースして、
またまた下って、
トラバースして、
能(熊?)の遊場で一休み。
綺麗な紅葉を楽しみながら歩いて、
垂直に降りて、
トラバースして鎖場終了。
余りの鎖場の多さに握力が無くなりそうです。
急斜面が次第に緩やかになって来て、
ススキの茂る採草地にやってきました。
振り返ると中央に下ってきた第一峰が見えます。
これでもうすぐ鏡池かと思ったら、また山道になり、下って渡渉を3回。
ひたすら登って、
ようやく車道に出て鏡池到着です。
鏡池と八方睨、本院岳。湖面に映るさまは本当に鏡のようです。
植物園を通って奥社参道に戻り、
長い参道を歩いて暗くなった駐車場到着です。
皆さんお疲れ様でした。
コースタイム
5:20戸隠神社奥社駐車場-6:00奥社-6:10登山口-7:00百間長屋-7:45蟻の塔渡り・剣の刃渡り-8:00八方睨-8:20戸隠山-11:00本院岳-12:10西岳-12:50第一峰-14:10能の遊場-15:50渡渉-16:45鏡池-17:15参道-17:30戸隠神社奥社駐車場
剱岳、表妙義、裏妙義に続いて鎖場タップリ・高度感たっぷりの山でした。
本当は高度恐怖症なのでこういうのは苦手なのですけれどね。
累積上昇量1500m、距離16.5キロ、約12時間はとてもハード。
しかし、何とか無事歩き通すことが出来ました。それも素晴らしい景色と紅葉のオマケ付きで。スリルと絶景は山歩きの醍醐味でしょうか。皆さんありがとうございました。
ガイドの川口さんにお礼を言って、我々はこの日の宿「戸隠高原の宿・白樺荘」へ。
※写真は翌朝
お風呂に入ったら、まず乾杯。
maronnさんもやってきて2回目の乾杯。
美味しい料理で
酒も進みます。
山も宿も満足まんぞく。
さて翌日の山は?
北信五岳のひとつ戸隠山へ遠征してきました。
メンバーはSONEさん、maronnさんと私の宮城組に名古屋のSAKAさん。
戸隠神社奥社から戸隠山へ登り牧場へ降りてくる一般周回コースかと思いきや、何と、戸隠山から本院岳、西岳、第一峰経由の破線周回ルートではありませんか?
なので、一昨年の表妙義同様、ガイドの川口さんにお世話になります。
これが噂の蟻の塔渡り。大丈夫か―?
SONEさんの運転で仙台を10時に出発。戸隠神社奥社入口の駐車場で仮眠を取って(寒いのと近くに止めていた車の防犯装置の誤作動の音でほとんど眠れなかったけれど)、5時に全員集まり、奥社入口から出発です。
長い参道を歩いて奥社に到着。奥社で遠征山行の無事を祈ります。
ヘルメットを被り、ハーネスを装着していよいよスタート
登山道を歩いて行くと、紅葉の中に岩峰群が目に飛び込んできます。
で、鎖場。
難なくこなして百間長屋へ。
そして、本格的な鎖場を登ると、
本院岳がドカーンと姿を現しました。東北ではなかなか見られない迫力ある岩峰です。
急斜面の鎖場が続き、
ここを登れば、
いよいよ名物?の「蟻の塔渡り」です。
maronnさんと川口さんはアンザイレンして進みます。後ろの私もね。
アンザイレンしていると言ってもビレイポイントがあるわけでもなく、まぁ気休め?それでも高所恐怖症のオンツァンは少し安心なのですよ。
ビビリながらも蟻の塔渡りを過ごして振り返ると、SAKAさんが慎重に進んできました。
次に狭い「剣の刃渡り」を進みます。ここは左側のスタンスを利用しながら進むことが出来ました。
SONEさんが岩に跨っています。
川口さんのサポートで無事通過。
八方睨への途中で過ごした難所を振り返ります。これが一般ルートとは・・・。
八方睨に着きました。
北側にある高妻山。日本百名山です。
本院岳の右肩に白馬岳。
本院岳と西岳。
戸隠山へ向かう途中から「蟻の塔渡り」。
戸隠山で一休みして、
八方睨みへ戻り、急坂を慎重に降りて本院岳へ向かいます。
縦走路は遭対協の方々が刈り払いをしたばかりですが、外斜しており、笹竹で滑りやすいのでかなり神経を使います。
滑りやすいトラバース個所。ロープがあって助かります。
急坂は辛い。
蟻の塔渡りを何人も歩いています。まさに蟻のようです。
偽ピークにガッカリしながら本院岳に到着。
ここからは素晴らしい景色を楽しめました。
左に鹿島槍ヶ岳。右に五竜岳。そして小さく剱岳。手前はこれから向かう西岳。
東には飯縄山。
北には戸隠山の奥に黒姫山。
景色を堪能したら西岳へ向かいますが、絶壁の上を走る縦走路を見ると怖くてお尻がモゾモゾしてしまいます。
垂直キレットに来ました。
ガシガシと攀じ登り、
振り返ると本院岳とダイレクト尾根。飯縄山が一望です。
西岳到着。
次に第一峰へ。
ダイレクト尾根の紅葉が鮮やかです
アルプスの山々が一望できました。
鹿島槍ヶ岳の右隣に立山。五竜岳の右に剱岳。
剱岳の右に唐松岳。
中央に白馬鑓ヶ岳。右に白馬岳。
素晴らしい景色を堪能しながら第一峰へ向かいます。
第一峰手前の広いところで記念撮影。みなさん笑顔です。
第一峰からは下りの連続になります。あまりに多くて鎖場1,2カ所写真撮っていません。
蟻の戸渡りに来ました。こちらは楽勝です。
不帰ノ嶮と蟻の戸渡り。
今度は鎖を伝って、
上に行くとハングしているようなハシゴを登って、トラバースして、
またまた下って、
トラバースして、
能(熊?)の遊場で一休み。
綺麗な紅葉を楽しみながら歩いて、
垂直に降りて、
トラバースして鎖場終了。
余りの鎖場の多さに握力が無くなりそうです。
急斜面が次第に緩やかになって来て、
ススキの茂る採草地にやってきました。
振り返ると中央に下ってきた第一峰が見えます。
これでもうすぐ鏡池かと思ったら、また山道になり、下って渡渉を3回。
ひたすら登って、
ようやく車道に出て鏡池到着です。
鏡池と八方睨、本院岳。湖面に映るさまは本当に鏡のようです。
植物園を通って奥社参道に戻り、
長い参道を歩いて暗くなった駐車場到着です。
皆さんお疲れ様でした。
コースタイム
5:20戸隠神社奥社駐車場-6:00奥社-6:10登山口-7:00百間長屋-7:45蟻の塔渡り・剣の刃渡り-8:00八方睨-8:20戸隠山-11:00本院岳-12:10西岳-12:50第一峰-14:10能の遊場-15:50渡渉-16:45鏡池-17:15参道-17:30戸隠神社奥社駐車場
剱岳、表妙義、裏妙義に続いて鎖場タップリ・高度感たっぷりの山でした。
本当は高度恐怖症なのでこういうのは苦手なのですけれどね。
累積上昇量1500m、距離16.5キロ、約12時間はとてもハード。
しかし、何とか無事歩き通すことが出来ました。それも素晴らしい景色と紅葉のオマケ付きで。スリルと絶景は山歩きの醍醐味でしょうか。皆さんありがとうございました。
ガイドの川口さんにお礼を言って、我々はこの日の宿「戸隠高原の宿・白樺荘」へ。
※写真は翌朝
お風呂に入ったら、まず乾杯。
maronnさんもやってきて2回目の乾杯。
美味しい料理で
酒も進みます。
山も宿も満足まんぞく。
さて翌日の山は?
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utinopetika2 at 2015-10-12 21:49
ひゃあ~ハラハラドキドキ、でも楽しそうですね。
一昨日、グレートトラバースで蟻の塔渡りをやってました。
一昨日、グレートトラバースで蟻の塔渡りをやってました。
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morino1200tb at 2015-10-12 22:10
utinopetika2さん 今晩は。
八方睨からは破線ルートですが蟻の塔渡りが一般ルートとはねー。
東北の山では考えられない。と言うより、このような岩峰はあまりありませんね。
機会がありましたら是非どうぞ。
八方睨からは破線ルートですが蟻の塔渡りが一般ルートとはねー。
東北の山では考えられない。と言うより、このような岩峰はあまりありませんね。
機会がありましたら是非どうぞ。
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みいら
at 2015-10-13 11:13
x
おお、楽しそうなお山ですなあ。腕と胸筋の筋肉痛が治まった頃でしょうか。^^
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SONE
at 2015-10-13 16:46
x
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やまぼうし
at 2015-10-13 20:30
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すごい山ですね~。ビックリしました。
豊かな経験、カンと度胸の総合力が求められるということでしょうか。
豊かな経験、カンと度胸の総合力が求められるということでしょうか。
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morino1200tb at 2015-10-13 23:24
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morino1200tb at 2015-10-13 23:27
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morino1200tb at 2015-10-13 23:32
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morino1200tb at 2015-10-16 21:17
とーますさん 今晩は。
戸隠山から牧場への周回は蟻の塔渡りに注意するだけですが、西岳への周回は緊張の連続です。
表妙義はさらに緊張ですかね。
鷹戻しの鎖場はスタンス、ホールドがあまりないので鎖便りで膝を使って攀じるように登りました。
岩場に慣れている人なら大丈夫だと思いますよ。
戸隠山から牧場への周回は蟻の塔渡りに注意するだけですが、西岳への周回は緊張の連続です。
表妙義はさらに緊張ですかね。
鷹戻しの鎖場はスタンス、ホールドがあまりないので鎖便りで膝を使って攀じるように登りました。
岩場に慣れている人なら大丈夫だと思いますよ。
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maro7
at 2015-10-17 21:19
x
もう、高所恐怖はないでしょうネ。
やせ尾根での表情が欲しかった。
やせ尾根での表情が欲しかった。
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morino1200tb at 2015-10-17 21:48
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maronn
at 2015-10-19 11:22
x
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morino1200tb at 2015-10-19 23:42
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ナカシィ
at 2015-10-27 21:06
x
見てるだけで疲れましたー(^^)
最後のビール、美味しさがおもいきり伝わってきましたー!
最後のビール、美味しさがおもいきり伝わってきましたー!
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morino1200tb at 2015-10-28 20:44
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ファーマー佐藤
at 2015-11-21 21:47
x
お久しぶりです。数多い写真のおかげで、昔歩いたコースが思い
出されて懐かしかったです。私の場合、どこに行ってもサッサと
登って降りてしまうので、写真も少なく記憶にもあまり残りません。
なので、蟻の戸渡りも何の緊張感もなく通過しましたが、「アン
ザイレンした」というのにはチョット背筋が寒くなりました。
かえってヤバそう。。。
それにしても、紅葉が綺麗です。良い時期に行かれましたねー。(^^
出されて懐かしかったです。私の場合、どこに行ってもサッサと
登って降りてしまうので、写真も少なく記憶にもあまり残りません。
なので、蟻の戸渡りも何の緊張感もなく通過しましたが、「アン
ザイレンした」というのにはチョット背筋が寒くなりました。
かえってヤバそう。。。
それにしても、紅葉が綺麗です。良い時期に行かれましたねー。(^^
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morino1200tb at 2015-11-23 19:30
ファーマー佐藤さん 今晩は。
こちらこそご無沙汰しています。
アスリートのファーマー佐藤さんに怖いところは無いのでしょうけど、私は高度感のあるところは苦手なのです(^^;)
忘れっぽいので写真は備忘録代わりですよ。
そろそろパウダーシーズンですね。私はスノーシューかワカンですけれど、月山か湯殿山あたりで又お目にかかれることを願っています(^^)
こちらこそご無沙汰しています。
アスリートのファーマー佐藤さんに怖いところは無いのでしょうけど、私は高度感のあるところは苦手なのです(^^;)
忘れっぽいので写真は備忘録代わりですよ。
そろそろパウダーシーズンですね。私はスノーシューかワカンですけれど、月山か湯殿山あたりで又お目にかかれることを願っています(^^)
by morino1200tb
| 2015-10-12 21:15
| 15年登山
|
Comments(18)