飯豊へ・・・ 2日目
2015年 09月 26日
さて、飯豊の美しい夕暮れを堪能し終わると、ダウンジャケットに雨具を着こみ、ネックウォーマーを着けてシュラフに潜り込みます。
時折シートがパタパタとうるさい音を立てます。
そして次第にバタバタ、ダダダダダ―、脚立がガタガタガタガタと大きな騒がしい音になって行きます。
夜になってから強風が吹き始まったのです。
シートが飛んでしまうのではないか?脚立が倒れて怪我をするのではないか?・・・
などという心配が頭をよぎり、大きな音と共になかなか寝られません。
うつらうつらという半覚せい的な状態を繰り返していると、顔の辺りにも風を感じるようになりました。
強風で短いシートの部分がめくれてしまったのです。
シートを寄せて石で固定し、ザック、サブザックでなるべく風が入らないように隙間を埋める努力をします。
そんなこんなで寝ては起きを繰り返し、表を見ると満天の星!でも、撮影する気力が起きないのです。早く夜が明けてくれと思うだけ。
バタバタ、ガタガタが続く中、石でシートを抑えるために4時前に強風の吹く表へ出てみると幾つかのテントに明かりが灯っていました。寝られないのか、早く出発するのか・・・。
5時ごろに目が覚めて表を見ると朝焼けが始まりました。風は強いけれど良い天気です。
本山方面の美しい朝焼け。
南東には朝焼けを背にして磐梯山が雲海に浮かんでいます。
そして赤く染まったモルゲンロートの大日岳。
北には北俣岳。朝の素晴らしい景色を満喫します。
強風に耐えた我が家です。建物とシートを結んでいた細引きが一本取れてしまっています。
シュラフに入る時になかったツェルトが小屋の脇に2張り増えていました。暗くなってから到着した方々です。
大日岳へ向かうYさんを見送り、我々は下山の途に就きます。睡眠不足の我々の体力では下山時間が心配。間近に大日岳を見られただけで満足なのです。Yさん、お世話様でした。
駒形山から大日岳。
北俣岳、梶川尾根、杁差岳。素晴らしい山並みです。
風に吹かれながら本山山頂へ到着。
アップダウンの連続するダイグラ尾根。
雲海の向こうに朝日連峰。
そして北俣岳~杁差岳。最高の景色です。
ずっと居たいけれど、風が強くて寒いので後ろ髪を引かれながらも山頂を離れます。
チングルマの紅葉を見て、
本山小屋到着。次から次へやってくる登山者を見ながら少し休憩。
一ノ王子あたりから大日岳。
御前坂から御秘所と遠くに切合小屋。
ハクサンイチゲが咲いていました。
御秘所過ぎから紅葉と本山。
今年もタカネマツムシソウに間に合いました。
切合小屋から紅葉と本山。
縦走路から分かれて地蔵岳を目指して進んで行くと、青空に岩稜とダケカンバの白、そして紅葉が際立つ尾根に来ました。
そこから小半時で御坪。
地蔵岳が見えてきました。でも、まだまだ遠い。
ひと山越えて近づきました。
この坂を登ればもうすぐ地蔵岳。
ここで切合小屋と三国岳にお別れ。
ようやく地蔵岳へ到着。
ここでゆっくり休み、雲の中の飯豊本山にお別れします。今度はいつ来れるだろうか。
ザレ場に注意して歩き、
急坂を下って、御田で小休止。
鎖場を過ごして、
樹林帯を進めば
大日杉登山口到着です。maronnさんお疲れ様でした。
くたびれたけれど飯豊を歩けて良かったー。
コースタイム
6:00御西小屋-7:20飯豊本山山頂-7:50本山小屋8:05-9:30草履塚-10:10切合小屋-11:05御坪-12:40地蔵岳13:00-13:50御田-14:40大日杉小屋
10年ぶりの飯豊本山は、小屋が満員のためにブルーシートで一晩過ごすという稀有な体験のオマケも付きましたが、良い天気の中で飯豊ならではの雄大で素晴らしい景色を見ることが出来て大満足の山行となりました。
同宿となったYさん、寒いだろうからと使い捨てカイロを下さった四国のご夫妻、御西小屋の管理人さん、山で出会った皆さん、そして同行のmaronnさんに感謝です。
帰路、「道の駅いいで」で飯豊の地酒を購入。もちろん美味しくいただきましたよ(^^)
時折シートがパタパタとうるさい音を立てます。
そして次第にバタバタ、ダダダダダ―、脚立がガタガタガタガタと大きな騒がしい音になって行きます。
夜になってから強風が吹き始まったのです。
シートが飛んでしまうのではないか?脚立が倒れて怪我をするのではないか?・・・
などという心配が頭をよぎり、大きな音と共になかなか寝られません。
うつらうつらという半覚せい的な状態を繰り返していると、顔の辺りにも風を感じるようになりました。
強風で短いシートの部分がめくれてしまったのです。
シートを寄せて石で固定し、ザック、サブザックでなるべく風が入らないように隙間を埋める努力をします。
そんなこんなで寝ては起きを繰り返し、表を見ると満天の星!でも、撮影する気力が起きないのです。早く夜が明けてくれと思うだけ。
バタバタ、ガタガタが続く中、石でシートを抑えるために4時前に強風の吹く表へ出てみると幾つかのテントに明かりが灯っていました。寝られないのか、早く出発するのか・・・。
5時ごろに目が覚めて表を見ると朝焼けが始まりました。風は強いけれど良い天気です。
本山方面の美しい朝焼け。
南東には朝焼けを背にして磐梯山が雲海に浮かんでいます。
そして赤く染まったモルゲンロートの大日岳。
北には北俣岳。朝の素晴らしい景色を満喫します。
強風に耐えた我が家です。建物とシートを結んでいた細引きが一本取れてしまっています。
シュラフに入る時になかったツェルトが小屋の脇に2張り増えていました。暗くなってから到着した方々です。
大日岳へ向かうYさんを見送り、我々は下山の途に就きます。睡眠不足の我々の体力では下山時間が心配。間近に大日岳を見られただけで満足なのです。Yさん、お世話様でした。
駒形山から大日岳。
北俣岳、梶川尾根、杁差岳。素晴らしい山並みです。
風に吹かれながら本山山頂へ到着。
アップダウンの連続するダイグラ尾根。
雲海の向こうに朝日連峰。
そして北俣岳~杁差岳。最高の景色です。
ずっと居たいけれど、風が強くて寒いので後ろ髪を引かれながらも山頂を離れます。
チングルマの紅葉を見て、
本山小屋到着。次から次へやってくる登山者を見ながら少し休憩。
一ノ王子あたりから大日岳。
御前坂から御秘所と遠くに切合小屋。
ハクサンイチゲが咲いていました。
御秘所過ぎから紅葉と本山。
今年もタカネマツムシソウに間に合いました。
切合小屋から紅葉と本山。
縦走路から分かれて地蔵岳を目指して進んで行くと、青空に岩稜とダケカンバの白、そして紅葉が際立つ尾根に来ました。
そこから小半時で御坪。
地蔵岳が見えてきました。でも、まだまだ遠い。
ひと山越えて近づきました。
この坂を登ればもうすぐ地蔵岳。
ここで切合小屋と三国岳にお別れ。
ようやく地蔵岳へ到着。
ここでゆっくり休み、雲の中の飯豊本山にお別れします。今度はいつ来れるだろうか。
ザレ場に注意して歩き、
急坂を下って、御田で小休止。
鎖場を過ごして、
樹林帯を進めば
大日杉登山口到着です。maronnさんお疲れ様でした。
くたびれたけれど飯豊を歩けて良かったー。
コースタイム
6:00御西小屋-7:20飯豊本山山頂-7:50本山小屋8:05-9:30草履塚-10:10切合小屋-11:05御坪-12:40地蔵岳13:00-13:50御田-14:40大日杉小屋
10年ぶりの飯豊本山は、小屋が満員のためにブルーシートで一晩過ごすという稀有な体験のオマケも付きましたが、良い天気の中で飯豊ならではの雄大で素晴らしい景色を見ることが出来て大満足の山行となりました。
同宿となったYさん、寒いだろうからと使い捨てカイロを下さった四国のご夫妻、御西小屋の管理人さん、山で出会った皆さん、そして同行のmaronnさんに感謝です。
帰路、「道の駅いいで」で飯豊の地酒を購入。もちろん美味しくいただきましたよ(^^)
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utinopetika2 at 2015-09-26 19:03
寝られない夜だったのですかぁ。
ビバークに近い状態ですものね。
それでも、かなり羨ましく思えてなりません。
忘れられない良い山行だと思います。
ビバークに近い状態ですものね。
それでも、かなり羨ましく思えてなりません。
忘れられない良い山行だと思います。
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SONE
at 2015-09-26 19:07
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みどぽん
at 2015-09-26 19:44
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やはり大変だったのですね。
私の初めての山泊、弟と二人でしたが、2002年の飯豊本山一王子幕営地に近い状況でした。
ツーリング用のシェルター型のテントは風雨で飛ばされそうになり、一晩中、二人で握って押さえていたので殆ど眠れませんでした。
それ以来、小屋泊を含めて山泊の経験はなく、なんとか小屋泊からでも再開したいと思っている今日この頃です。
私の初めての山泊、弟と二人でしたが、2002年の飯豊本山一王子幕営地に近い状況でした。
ツーリング用のシェルター型のテントは風雨で飛ばされそうになり、一晩中、二人で握って押さえていたので殆ど眠れませんでした。
それ以来、小屋泊を含めて山泊の経験はなく、なんとか小屋泊からでも再開したいと思っている今日この頃です。
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maro7
at 2015-09-26 22:42
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いい天気でしたね。
それにしても強風は参った。やはり、ツェルとかな。
シュラフカバーだと、そのまま寝られるそうですが私のはお蔵入り。
3人、ブルーシートでのり巻きにしたら問題は解決したかな。(笑)
それにしても強風は参った。やはり、ツェルとかな。
シュラフカバーだと、そのまま寝られるそうですが私のはお蔵入り。
3人、ブルーシートでのり巻きにしたら問題は解決したかな。(笑)
素晴らしい画像の数々に、存分に山を満喫された様子がうかがわれ、まったくもって羨ましい限りです。
飯豊はいい所ですね~。
飯豊はいい所ですね~。
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morino1200tb at 2015-09-27 20:05
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morino1200tb at 2015-09-27 20:08
SONEさん 今晩は。
ゴールデンウイーク、お盆、シルバーウイーク(来年から暫く連休にはならないようですが)の100名山は一考の余地ありですね。
でも、何年か前の大朝日小屋と同じように記憶に残る良い山になりましたよ。
ゴールデンウイーク、お盆、シルバーウイーク(来年から暫く連休にはならないようですが)の100名山は一考の余地ありですね。
でも、何年か前の大朝日小屋と同じように記憶に残る良い山になりましたよ。
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morino1200tb at 2015-09-27 20:13
みどぽんさん 今晩は。
強風が吹いて次第に頭側のブルーシートが表へ引っ張られてしまい、抑えるために石を追加したりしていました。
みどぽんさんも以前行かれたテント泊で大変な思いをしていたのですね。
今回は雨が降らなくて良かったです。
強風が吹いて次第に頭側のブルーシートが表へ引っ張られてしまい、抑えるために石を追加したりしていました。
みどぽんさんも以前行かれたテント泊で大変な思いをしていたのですね。
今回は雨が降らなくて良かったです。
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morino1200tb at 2015-09-27 20:15
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morino1200tb at 2015-09-27 20:16
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morino1200tb at 2015-09-27 20:19
とーますさん 今晩は。
>遭難しそうでドキドキしちゃいました。
シートが風に飛ばされないか、脚立が倒れないかでドキドキでした(^^;)
後に来た人以外にもテン場にはいくつかツェルトがありました。
雷雨でもなければツェルトで何とかなりそうですね。
>遭難しそうでドキドキしちゃいました。
シートが風に飛ばされないか、脚立が倒れないかでドキドキでした(^^;)
後に来た人以外にもテン場にはいくつかツェルトがありました。
雷雨でもなければツェルトで何とかなりそうですね。
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lc4adv at 2015-09-28 19:22
いやぁ、すんばらしい景色!
飯豊の頂上でブルーシートとは忘れられない山行になりましたね。
飯豊の頂上でブルーシートとは忘れられない山行になりましたね。
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morino1200tb at 2015-09-28 22:44
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maronn
at 2015-09-30 23:28
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ほんまに紅葉も山体も素晴らしいええとこでしたわ~
その上美味しいパスタやらビールごっつおになりあんがとさんどした。
四国のおっちゃんにも心配頂き、低体温症にもならず無事下山でき、
ほんとに良かった。でも風邪をひき咳で声がでず1週間薬漬けでしたわ。
下山後、山はしばらくこりごりと思ったけど・・やっぱ再挑戦むくむくです。
ありがとうございました。いがった~~~
その上美味しいパスタやらビールごっつおになりあんがとさんどした。
四国のおっちゃんにも心配頂き、低体温症にもならず無事下山でき、
ほんとに良かった。でも風邪をひき咳で声がでず1週間薬漬けでしたわ。
下山後、山はしばらくこりごりと思ったけど・・やっぱ再挑戦むくむくです。
ありがとうございました。いがった~~~
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morino1200tb at 2015-10-01 22:28
きゃー!! どうなるんだろう・・・・とドキドキしながら読ませていただきました。
写真がとっても素晴らしくて、いいなあ、くやしい、と、飯豊の素晴らしさを私も堪能させていただきました。
また、行きたい。どのコースも楽ではありませんよね。飯豊…。自分の体力も考えず、夢だけは見ています。
写真がとっても素晴らしくて、いいなあ、くやしい、と、飯豊の素晴らしさを私も堪能させていただきました。
また、行きたい。どのコースも楽ではありませんよね。飯豊…。自分の体力も考えず、夢だけは見ています。
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morino1200tb at 2015-10-04 21:58
yamanbaさん 今晩は。
一晩苦労しましたが、やはり飯豊は良いところです。
今回来られた方の中にはご高齢の方々もいて、
1日目切合小屋泊り-2日目の朝本山小屋へ荷物を置いて大日岳往復して本山小屋泊り-3日目本山小屋から下山
と言うスケジュールで楽しまれていました。
これなら体にあまり負担がかからないと思います。
来年いかがですか?
一晩苦労しましたが、やはり飯豊は良いところです。
今回来られた方の中にはご高齢の方々もいて、
1日目切合小屋泊り-2日目の朝本山小屋へ荷物を置いて大日岳往復して本山小屋泊り-3日目本山小屋から下山
と言うスケジュールで楽しまれていました。
これなら体にあまり負担がかからないと思います。
来年いかがですか?
by morino1200tb
| 2015-09-26 15:00
| 15年登山
|
Comments(18)