殺意の朝日連峰

先日以東小屋で管理人さんと平日の用事のない時の過ごし方の話をした時に、小さな活字のがっちり入った文庫本を持ってきたと聞き、本は存外重いものだし活字ゆるゆるの本ではすぐに読み終わってしまうので、なるほどなと思ったものでした。
そして、小屋にあった朝日連峰がらみの本も読みましたよ。と言われたのがこの太田蘭三著「殺意の朝日連峰」。
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管理人さんは笑いながら「薦めませんけど。」と言っていましたが、朝日連峰が気になって古書店で購入して読了。
絡み合った伏線と複雑な人間模様と言えば言えなくもないけれども、ちょっとご都合主義のような・・・。
そして朝日連峰と表題にあるのに3分の2読んでもまだ朝日連峰が出てこない。(笑)
やっと出てきた朝日連峰(大鳥から大鳥池)でのシーンは残念ながら全体の2割もありませんでした。
朝日連峰や以東岳辺りをがっちり読みたいという山好きな方には向いていませんが、細かいことを気にしなければ気楽に読めるミステリーです。
作中に大鳥小屋が平屋の記述があります。この本の初版は1987年。現在の大鳥小屋は1988年建設なので時代を感じるにも良いですね。
「殺意の三面峡谷 渓流釣り殺人事件」という本もあります。そのうち読んでみよう。
Commented by SONE at 2012-08-14 19:21 x
山岳ものの本なら片っ端から読む性分なので、太田蘭三の著作もだいぶ読みましたが、朝日連峰題材の作品ではデビュー作の「殺意の三面峡谷 渓流釣り殺人事件」の方が数段面白かったですよ。
それと「脱獄山脈」と「誘拐山脈」が特にお勧めです。
彼の作品はミステリーとしてはイマイチですが、爽やかな読後感がいいですね。
Commented by morino at 2012-08-15 09:08 x
さすがSONEさん、読んでいましたか。
「殺意の三面峡谷 渓流釣り殺人事件」近々読んでみます。
Commented by みいら at 2012-08-16 14:51 x
あまり山で殺人事件などおこして欲しくないですなあ。(^^;;

TVのサスペンスドラマの再放送で、高嶋某が主演の山岳救助隊のシリーズを見かけたりしますが、大きなザックを背負う時にあまりに軽そうで空っぽなのが分かったりすると興ざめだったりします。
Commented by morino1200tb at 2012-08-16 19:32
みいらさん 今晩は。
そうですね。テレビを見ていて「ありゃ空っぽだろう!」というのを見ると興ざめですね。最近も日曜日の連ドラあたりで見たような・・・。
ひさ゜、お大事に。
by morino1200tb | 2012-08-14 17:31 | 山関係 | Comments(4)

山歩きと好きな音楽などのお気楽日記です。


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